< Artists

佐藤謙介

パスピエをはじめ、数多くのバンドに参加しつつ、ドラム・テクニシャンとしても活躍する佐藤謙介。そのルックス通り、Telstarはサウンド面も非常にユニークと語る。様々な現場で多種多様なサウンドを求められる立場である同氏ならではのTelstar活用術を紐解く。

「キックの踏み心地は柔らかく、丸く膨よかなサウンドが演奏している側も気持ちいいです。」

──VOX Telstar 2020の第一印象はいかでしたか?
え!?Trixon!?にしては綺麗だな。え?再販!?でした(笑)

──実際に叩いてみていかでしたか?
キックの踏み心地は柔らかく、丸く膨よかなサウンドが演奏している側も気持ちいいです。タム類もしっかり鳴る太鼓なので色々とヘッドを変えてバチッとハマる音を見つけてるとこです。フロント・ヘッドにホールを開けるとアタックも出てくるのでライブでも使えますね。キックとタム類のシェル素材が違うのもキットで叩いた時に面白い音に感じる一つの要因だと思います。あと、個人的に激推しポイントは、付属のスネア・スタンドが優秀です(笑)。どんな太鼓乗せても良い音で鳴ってくれるので色々な現場で多用してます。

──活用方法を教えてください。
自分は太鼓をバラバラにしてキットを組むことが多く、Telstarだとキックだけ使うことが多いですね。変わった音が欲しい、ノーミュートの大太鼓っぽいニュアンスのゴンゴンッとした音が欲しいといった場面で使用しています。また、ライブでドラムテクニシャンとして参加している現場では、ノーマルのキックとTelstarを2台置きして、曲中に踏み分けたりしているアーティストさんがいますね。普通の円形の20や22インチのキックとは音のキャラクターにあきらかに差がでて面白いです。あと、PAさんと相談して、表にも穴開けちゃったりしてるんですけど、ヘッドが裏表とも厚くないので、ドーンとやったときにアタックのピークがパーンって良くも悪くも出てくるので、そこをバランス取って欲しいって言われたんで、ソフトタッチのビーターに変えたりしています。

──穴を開けても大太鼓感は損なわれませんか?
損なわれなかったですね。表のヘッドの鳴りというか、しっかり表がドーンと揺れてくれれば大太鼓感は出ますね。

──バスドラムの外周を測ると22インチ相当なんですよ。タム(13インチ)、フロア(16インチ)、バスドラム(22インチ)という構成なんです。
なるほど。バランスは良いな、と使っていて思いますね。パスピエのレコーディングで2、3回使って、感触は良かったです。

──他にも試しことはありますか?
タムはいろいろヘッドを変えて試しました。そう言えば、バスドラムとタム(フロア、スネア)って、シェルが違うんですね。最初は、バスドラムの音をメインにと考えていて、同じシェルなのに面白い音するなあと思ってました(笑)。


佐藤謙介
1988年3月10日生まれ。岡山県出身。
20歳からドラムを始め、2008年、踊ってばかりの国に加入。
2012年から踊ってばかりの国の活動と並行して髭をメインにサポート活動を開始。
2015年に踊ってばかりの国を脱退。
現在はフリーランスで、パスピエやpaioniaなど様々なバンドのライブ及び、レコーディングでサポートを行う。
また、ドラムテクニシャンとしても活動中。

【サポート歴】
パスピエ、paionia、Os Ossos、髭(HiGE)、Helsinki Lambda Club、永原真夏、井乃頭蓄音団、jan and naomi、naomi paris tokyo、KOTORI、、、etc
【ドラムテクニシャン歴】
go!go!vanillas、never young beach、KOTORI、bedcover!!、笹川真生、Helsinki Lambda Club、THE ラブ人間、The Songbards、時速36km、mabuta、、、etc