岩方ロクロー
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岩方ロクロー

そのルックスだけでなく、サウンド面にも惚れ込み、Telstarの導入を決意したという岩方ロクロー。なんと購入したファースト・ドラムキットがTelstarとのことで、思い入れもひとしおのようだ。レコーディングからライブまで、メインのドラムキットとして愛用しており、セッティングにおいても、まだまだ試行錯誤中とのこと。Telstarの実践的な活用方法から可能性まで語ってもらった。

「ローエンドがドーンと出てくれるので、叩いていて気持ちいいです。」

──Telstarを導入したきっかけは?
変形ドラムをいろいろと調べていた時期がありまして、Trixsonの画像で見て、叩いてみたいな〜とずっと思っていました。Telstarの復刻はSNSとかで知り、「絶対叩きたい!」と。楽器店で試打させてもらい、大きな音では叩けなかったんですけど、面白い音がするし、意外とちゃんと鳴ってくれそうだなと思って購入しましたね。

──購入されてから実際に叩きこんだ感じですね。最初のイメージとは変わりましたか?
ローエンドの部分がスゴイ出ますね。18インチ+12インチという表記だったので口径が小さいと思い、そんなにローが出ないと思っていましたが、結構ローエンドの部分がドーンと出てくれるので、叩いていて気持ちいいです。

──あの形のドラムセットって他に無いですよね。
実は僕の初めてのドラムセットなんです。なので、あんまり鳴らなかったらどうしようとか思っていたんですけど、良かったです。

──実際にライブで使っていますか?
サポートしている betcover!! というバンドでは、Telstarをメインに使っています。1台しか持ち込めない時は Telstar です。ワンマンや大きいライブの時は違うドラムキットに Telstar のバスドラムを組み合わせ、ツイン・ペダルを使って2バスでやっています。

──2バスの時は、曲の中で叩き分ける感じでしょうか?
曲中で叩き分けたりとか、タイトな曲とドカンと鳴らせる曲とかで使い分けてます。Telstarはタイトにしたらもったいないじゃないですか。ノーミュートか、スポンジをちょっと入れるとか位にしています。

──バンド・メンバーの評判は如何ですか?
メッチャ良いです!!!最初はルックスで、叩いてみたら音でも。元々、タイトな音よりもノーミュートのドーンという大太鼓のような音を求めていたバンドだったので、ピッタリでした。

──バスドラムに穴を開けていますよね?
betcover!! のライブでバスドラムの中にマイクを入れたくて、毎回ヘッドを外してたんですけど、PAの方からアタック感の調整が難しいので開けてほしいとのことだったので、ドラムテックの佐藤謙介さんとも相談して、Telstarの良さが損なわれない位置に開けてみました。ライブの時は、穴からマイクを入れて、外にも立てています。

──ペダルで踏んだ時に音が直接抜けてくる位置に開けているのでしょうか?
そうですね。表のヘッドがちゃんと振動する位置に開けていて、穴を開けることでアタックも出るようになりました。
betcover!! のレコーディングの時はまだ開けてなかったんですけど、がっちり毛布を入れて、表のヘッドを外して、みたいな録り方をすると、ライブでは使えないような音量かもしれないですけど、結構ビンテージライクなタイトな音になりましたね。betcover!! の「時間」というアルバムでは半分くらいの曲でTelstarを使っています。1曲目は完全ノーミュートで使っていて、他には中に毛布入れて表締めたり外したりとか、タム類はTelstarを使っています。

──Telstarが向いてる音楽ジャンル、プレイスタイルは?
音量の小さいバンドの方が映える気がします。僕がやっているバンドは結構中音が大きいんですけど、それよりも大きいラウドなバンドだと音量的にちょっと難しいと思いますが。
歌ものとかでも全然合わせやすいと思います。ボンゾみたいに叩こうという曲があって、それはイントロで「移民の歌」みたいに叩こうとなったんですけど、ローエンドが出てくれるので、そういう使い方もできますね。バンドと混ざるとアタック感の兼ね合いが難しいかもしれないですけど、そういう使い分けをしてますね。

──確かにレッド・ツェッペリンはノーミュートでボワンボワンいわせているので、案外合うかもしれませんね。
あとは口径の小さい方にだけミュートを入れるというのを試しています。そうすると、そこまでミュート入れた感じがしないというか、まじめなノーミュートな音(笑)に近づけたりもするので。それを別のバンドで試してますね。あの形状のおかげで、どんなチューニングをしてもTelstarの音になりますね。ミュートをがっちりしない限りは、Telstarっぽい音がでるので、ムッチャ良いですね。

──今後、Telstar で試してみたいことはありますか?
ヘッドをいろいろ試してみたいですね。コーテッドでもエンペラーだったり、スキンのやつだったり、とか出たら、かなりアツいですね。


岩方ロクロー
1998年4月23日生まれ、神奈川県横浜市出身。11歳から家族の影響でドラムを始める。中学、高校は、吹奏楽部に入部し、パーカッションを学び、高校在学中はドラムを渡邊シン氏に師事。2016年、同時期にNITRODAYとエルモア・スコッティーズ を結成。エルモア・スコッティーズ では作詞作曲とドラムボーカルを担当。高校卒業後、betcover!!等のサポート活動を開始。
【参加アーティスト】
NITRODAY、エルモア・スコッティーズ 、betcover!!、秋山璃月、ハイエナカー、山﨑彩音、Aalborg、etc…