< Artists

Yuinishio

透明感のある歌声と聴く者の心を掴むソングライティングで注目を浴びるシンガーソングライター、ゆいにしお。「会いたいな今夜」では、四つ打ちのサウンドを取り入れるなど、音楽性の幅を広げるゆいにしおであるが、弾き語りのライブなどで手にしているのが、VOXのGiulietta VGA-3PSである。このVGA-3PSの魅力と自身の音楽的ルーツについて話を聞いた。

──初めてGiulietta VGA-3PSを弾いた時の感想を教えてください。

最初はボディの小ささにびっくりしました。なのにネックはしっかりしているので、ギャップはなかったですね。

以前に使っていたCole Clarkはボディがかなり大きくて、それにともなってケースも大きくなるので、持ち運びが少し大変だったんです。私は車の運転ができないので、Giuliettaのサイズ感はすごく助かってますね。今まで使用していたギターはライブではもうほとんど使っていなくて、弾き語りはほぼGiuliettaで演奏しています。

もともとアコギの2本目を探しているタイミングでGiuliettaと出会ったので、タイミングがよかったですね。

──音の印象はいかがですか?

生音がかなり出るんだなって少し驚きました。
あと、ミュートバー(VOXストリング・ミュート)を外すと更に鳴るので新鮮でした。生音でも全然演奏できますね。

あと、充電式なのでかなりラクになりましたね。今まではライブの度に電池を変えていたので、それによってランニングコストがぐっと減ったんです。
少しの充電で8時間持つので(編注:10分間の充電で約8時間、15分間の充電で最大約10時間の使用が可能)、ゲネプロの合間の休憩時間で充電しておけばよくて、かなり助かってます。

イベントで使うことも多いんですけど、イベントに出るたびに誰かしらから「これ、どこのギター?」って聞かれて、「VOXだよ」って答えると驚かれます。

抱えた時の見た目に関しても、「ゆいにしお、変わったね」って言われることも増えましたね。以前使っていたギターは私の体格に対して大きいので、頑張って弾いている感じが出てしまっていたんですけど、Giuliettaは大きさがちょうどいいので「余裕があるように見えるね」って、兄に言われました(笑)。
カッティングしながら弾き語りすることも多いので、プレイ面でも“求めていたギター”という感じはあります。

──Giuliettaに対して要望などはありますか?

これは全然遠慮しているとかではなくて、“特にない”ですね。
あ、でも強いて挙げるのであれば、ピックガードが少し薄いので、私が割ってしまわないか心配です(笑)。

 

──ところで、ギターを始めたのはいつですか?

中学3年生くらいです。
父のものなのか兄のものなのかわからないんですけど、たまたま家にあったギターを弾くようになったんです。
ギターにちゃんとハマッてからは、確かMorrisのギターだったと思うんですけど、それをお年玉で買って、血だらけになりながら弾いてましたね(笑)。
弾き方が良くなかったのか、右手の第二関節のあたりがずっと擦れていて、ホールの中にずっと血痕がある、呪いのギターみたいになってました(笑)。

──影響を受けたアーティストを教えてください。

弾き語りを始めたきっかけはYUIさんです。あと、はっぴいえんどの特集をテレビで見た時に、最初はあまりピンとこなかったんですけど、聴いているうちにじわじわときて、それからははっぴいえんどがずっと好きです。

──今の自身の音楽性には、はっぴいえんどからの影響もある?

あ、でもルーツとなると、やっぱり渋谷系になりますね。中高生の頃はCymbalsが大好きで、沖井礼二さんが作った曲のコード進行を真似したりしていました。
あと、rough laughというバンドも好きで、コードブックを買ってはそれを弾いたりしていましたね。

──曲を作り始めたのもその頃ですか?

そうですね。コードをコピーしているうちに「曲ってこうやって作るのか」っていうことを学んで、最初は友達の誕生日の曲を作ったりしました(笑)。

──話は変わりますが、ワンマンツアー「ゆいにしお Major 1st Album『tasty city』Release Oneman Tour “tasty sound”」で、ビールの刺繍が入ったキャップを販売してましたね。

そうなんです。

──お酒はお好きなんですか?

好きですね。毎日必ずビールを1缶飲みます。
あと、最近は日本酒が好きです。スタッフも結構飲むので、ツアーでは各地でべろんべろんになってました。
最近飲んで美味しかったのは、春鹿っていう日本酒ですね。

──(画像検索して)パッケージが渋いですね(笑)。

“かわいい”がない(笑)。辛口が好きですね。
焼酎は芋が好きです。芋は今お気に入りを探している最中なんですけど、家には茜霧島があります。

──ライブの打ち上げではどんなお話をするんですか?

まず音楽の話はしないですね。
ライブの話については、飲む前にバンマスが「やるよ!」って言って、ちゃちゃっと5分くらいでやって。そこからは恋バナだったり、ドラムの岡田真帆さんの面白トークだったり。

──バンドメンバーの皆さん、仲が良さそうですよね。

そうですね。活動を始めた頃はサークルの友達にお願いしてやってもらったりしていたんですけど、やはりプロのミュージシャンではないので大変な事も多かったりして。
今のメンバーはマネージャーがアサインしてくれたんですけど、抜群に安心感があるので、自分の歌にしっかり集中できますし、大舞台を経験している人たちなので、振る舞い方などもすごく勉強になります。「今後、こうしていったらいいんじゃない?」というアドバイスもくれるのですごく頼りになりますね。

──では、今後の活動について教えてください。

フェスにあまり出たことがないので、野外の海沿いとかでやりそうな、いい感じのフェスに出たいです(笑)。

あとはライブのやり方をもっと上手になりたいです。まだまだ盛り上げ方だったり立ち振る舞いが全然だなと思うので。例えば、どのタイミングで水を飲むのかとか、後で映像を見ると、「このタイミングでもたもたしているな」とか思いますし。

音楽面でいうと、先日(2023年2月15日)にリリースした「会いたいな今夜」(『来世ではちゃんとします3』のエンディング曲)が、私にしては珍しく“四つ打ち”“攻め”“ダンス!”って感じで、今までとは全然違う雰囲気なんですけど、歌っていて楽しかったです。

どんな曲でも「ゆいにしおだし」っていうところを模索していけたらなと思っています。

ーありがとうございました。

Profile
透明感の中にも深みのある声と、心地よいメロディーが持ち味のシンガーソングライター。
2016年から愛知県にて弾き語りで活動をスタート。2018年に開催された日本コロムビア主催「半熟オーディション supported by Eggs」でグランプリを獲得。
2019年5月に自身初の全国流通盤である1st Mini Album『角部屋シティ』をリリース。
2020 年9月には2nd ミニアルバム『She is Feelin’ Good』をリリースし、活動の幅を全国に広げた。
2021年10月にはTVアニメ『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました』のオープニングテーマに「息を吸う ここで吸う 生きてく」が起用された。
11月には3rdミニアルバム『うつくしい日々』をリリースし、全国3箇所のワンマンツアーを開催。
2022年5月、TOKYO MX月曜ドラマ「片恋グルメ日記2」のエンディングテーマに「ワンダーランドはすぐそばに」が起用された。
同年10月5日、1st Full Album『tasty city』をもって日本コロムビアよりメジャーデビュー。

最新情報
2023.1.11 Release
Digital Single「セルフハグ・ビッグラヴ」
COKM-44177 ¥262 (tax in)
TV アニメ「英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~」 エンディングテーマ

2023.2.15 Release
Digital Single「会いたいな今夜」
COKM-44287 ¥262 (tax in)
TVドラマ「来世ではちゃんとします3」のエンディングテーマ