8種類のチューブ・サウンドを可能にするアナログ・プリアンプ回路
サウンド・キャラクターを決定付けるプリアンプ回路は完全アナログ仕様。抵抗、コンデンサ等、膨大な数のパーツ類を丹念に構築。実に8種類のアナログ・プリアンプ回路を搭載しました。即ち、AVシリーズは、8種類のチューブ・サウンドを再現することが可能です。AC30トップ・ブースト回路はもちろん、EF86管を搭載した希少なAC15を彷彿とさせるサウンド等、クリーンからハイゲインまで網羅しました。
プリ/パワー管に12AX7を採用
真のチューブ・サウンドを実現するには、やはり真空管の存在が不可欠です。AVシリーズには、2つの三極管回路構成の12AX7を採用しました。AV15では12AX7を1本のみ搭載していますが、双三極管の半分をプリアンプに、もう半分をパワーアンプに使用することで、プリ/パワー共にチューブ仕様を実現。AV30/60では、12AX7を2本搭載し、それぞれプリアンプ、パワーアンプに使用し、よりダイナミックなサウンドを実現しました。また、供給する内部電圧は60Vと高く、真空管のポテンシャルをフルに発揮させ、ナチュラルかつパワフルな歪みを得ることが可能です。
プリ/パワー管の回路特性をモディファイできる4つのモード
真空管周辺回路の特性をモディファイできる4つのスライド・スイッチを搭載しました。プリ管に対して、高域をブーストする「BRIGHT」と低域をブーストする「FAT」2つのスイッチを用意。パワー管に対しては、真空管の動作点を変更することで、クリアでモダンなサウンドと、歪みやすいビンテージ感溢れるサウンドが選択できる「BIAS」スイッチ、パワーアンプの帰還量を変化させ、ダンピング・ファクターを切り替えることで、よりダイナミックでレンジの広いキレのあるサウンドが得られる「REACTOR」スイッチを搭載。マニアックな仕様ながら、瞬時に切り替えることができ、多彩なバリエーションを楽しむことが可能です。
高品位なエフェクト類
アンプ・サウンドだけでなく、エフェクト部分にも最大限こだわりました。AVシリーズには高品位エフェクトを搭載。モジュレーション、ディレイ、リバーブの3種類を用意。それぞれ独立して選択でき、サウンド・メイクも自由自在です。
ギター・アンプの常識を覆す画期的なキャビネット構造
キャビネット構造自体もサウンドに大きな影響を与える重要なファクターの1つです。AVシリーズには内部構造の細かな部分に至るまで様々な新しい試みを施しました。
バッフルとキャビネットを一体構造にすることで、スピーカーの振動をキャビネット全体でサポートし、不要な振動の発生を低減、効率よくサウンドを放出。また、スピーカーをフロント・マウントにすることで、よりラウドでクリアな、指向性の少ない広がりのあるサウンドを実現。さらに、バスレフ構造により、低域も確保しつつ、よりナチュラルなサウンド・バランスを実現しました。もちろん、VOXの高いデザイン性を踏襲した外観もAVシリーズの大きなアドバンテージと言えるでしょう。
そのすべてが従来のチューブ・アンプを凌駕する!
AVシリーズは機能性や拡張性も獲得し、いずれも高い精度で実現しています。ヘッドフォン・アウトには、amPlugシリーズ等で実績のあるキャビネット・シミュレーターをさらにブラッシュ・アップしてきめ細やかな空気感を再現。自宅や夜間でも臨場感溢れるサウンドでギター演奏を楽しむことができます。外部音源を入力できるAUXインプットには、スピーカーとキャビネットの特性を補正する回路を搭載することにより、より原音に忠実なサウンドで聴くことができます。また、AV30/60には、コンパクト・エフェクター等の接続に便利なセンド・リターンと外部スピーカー・アウトも搭載し拡張性も獲得。様々なシチュエーションで、AVシリーズの威力をフルに発揮します。
オプションのフット・スイッチにより足元でコントロール!
オプションのフット・スイッチを使用することで、チャンネル切り替え、エフェクトのオン・オフが可能に。足元でスムーズに操作でき、ステージ上での演奏に効果的です。