時代を超えるトーンを、現代のプレイヤーへ
VOX AC15 は、音楽史に残る多くのサウンドを支えてきたアンプです。AC30 Hand-Wired は、その遺産を現代に受け継ぐべく、ヴィンテージ仕様を丁寧に検証しつつ、ステージ/スタジオでの実用性を高めています。
これは単なる復刻ではありません。1960年代の AC15 を基に、ハンドワイヤリングで再設計したモデルとして、
当時の音と応答性を現代の製造精度で再現しています。カスタムトランス、ヴィンテージ仕様のキャビネット構造に加え、位相反転段後に配置したマスターボリューム(PPIMV)、Top Boost チャンネル、スプリングリバーブ、FXループなど、VOX 伝統のトーンを保ちながら現代の使用環境にも対応しています。
ヴィンテージトーンの精確な再現
AC15 の独特のトーンは EL84 の出力段だけでなく、クラシック VOX に見られる 位相反転段が大きな入力で歪み始める特性にも支えられています。これはプリアンプの歪みとは異なる質感で、VOX ならではの複雑な倍音構造を生み出します。
再現は、1963年製「コッパーパネル」AC15 の実機解析から始まりました。その電気的挙動や動作の特徴を測定し、当時の“サグ”を反映した新設計の電源回路を採用。
音量を上げていく際のわずかな電圧変化が、自然なコンプレッションや伸びのあるサステインを生み出します。
ヴィンテージにありがちなノイズは抑えつつ、演奏フィールは忠実に再現しています。
カスタム出力トランスによる倍音構造の再現
AC15 Hand-Wired には、試作と検証を重ねて開発した カスタム巻線トランスを採用。1963年製個体の特徴であるベルのような高域や、豊かな倍音の重なりを再現します。
巻線仕様のわずかな違いが中域のキャラクターや飽和感に影響するため、当時の個体に近い特性を目指した設計としています。
キャビネットのレゾナンス特性
調査の結果、1963年の AC15 では 12mm のバーチ合板が使われていたことが分かりました。AC15 Hand-Wired でもこの仕様に合わせたキャビネット構造を採用し、豊かな共鳴と立体的な響きを実現しています。
12 インチ Celestion Alnico Blue と組み合わせることで、AC15 の特徴である温かく輝きのあるレスポンスを引き出します。
VOXを象徴する2つのサウンド
AC15 Hand-Wired は、VOX を象徴する 2 つのチャンネルを搭載しています。
Normal Channel
- 温かみのある中域
- Bright スイッチで高域の明瞭さを追加
- シングルコイル/ハムバッカーのいずれにも対応しやすい特性
Top Boost Channel
- VOX の代名詞であるチャイム感とドライブ感
- Treble / Bass / Volume を独立で調整可能
- 音量を上げていくと、英国ロックを象徴する自然な歪みへ移行
さらに、AC Hand-Wired シリーズの中で AC15 のみが搭載する BOOST スイッチを装備。ゲインを高め、中域に厚みを加えることで、60年代 AC15 に特徴的な力強いオーバードライブを得ることができます。
クリーンでも高出力時でも、タッチに敏感で倍音豊かな応答性を保ちます。
チューブ駆動スプリングリバーブ
専用の真空管段を用いてスプリングを駆動する設計を採用。専用トランスとの組み合わせにより、奥行きのある存在感を持つリバーブを実現しています。
Level / Tone コントロールを搭載し、付属フットスイッチでオン/オフを切り替え可能です。
クリアな音質のエフェクトループ
現代のエフェクト運用に対応するため、FET バッファを採用したクリアな FX ループを搭載。アンプ側が歪んでいる状態でも、時間系・モジュレーション系エフェクトの質感を保ちます。必要に応じて完全にバイパスすることもできます。
豊かな出力と柔軟な接続性
15W(EL84 ×2)により、ステージでの十分なヘッドルームを確保しつつ、ボリュームを上げるほどに自然な歪みへ移行する特性を備えています。
2 系統のスピーカーアウトに加え、内部スピーカーは着脱式のため、外部キャビネットやアッテネーターとの併用も容易です。
VOX の意匠を受け継ぐデザイン
60年代と同様のコッパーパネルデザイン、真鍮ベントグリル、クラシック VOX バッジなど、1960年代 AC15 の意匠を踏まえたディテールを反映、VOX の伝統を象徴するコンボアンプです。
その一音目から、歴史に刻まれてきたVOXサウンドが、あなたのものです。